こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。
今回は、前田裕二(まえだゆうじ)氏著『人生の勝算』を読んだ感想について書いていきたいと思います。
著者の前田氏は『SHOW ROOM』というサービスの経営者です。
この本は、主に『成長ビジネス』と『後天的な努力によって成功する』ということが軸になっていると思います。
なので、まずはAKB48グループを代表するような『成長ビジネス』についての理解を深めたい方に、とくにおすすめしたい書籍です。
ただ、『成長ビジネス』のほかにもうひとつの軸である『後天的な努力によって成功する』。
これは、読者全員に響く内容だと思います。
前田氏は『与えられた環境にかかわらず、自分の実力で成功したい』という信念を持っておられる方です。
後天的な努力によって成功したい。
その信念のもとに圧倒的な努力をして人生を突き進んでいる姿には、感動すら覚えます。
そして、文章だけでも『信じられないくらい負けず嫌い』な性格だということが痛いほど伝わってきます。
率直に、前田氏はうらやましいくらいイケメンだと思いますし、涼しい顔をしているイメージがありました。
しかし、その内面は野心であふれていて、すがすがしいくらいに負けず嫌いで人間味があります。
好感を持たざるを得ません。
なお、著者の『後天的な努力によって成功したい』という考え方を具現化したプラットフォームが『SHOW ROOM』です。
ただ、本記事では『SHOW ROOM』についてはあまり触れていないことをご了承ください。
前田裕二氏著『人生の勝算』を読んだ感想【仮説をたてよう】
『人生の勝算』には魅力的な内容がぎっしり詰まっています。
たとえば、前田氏の幼少時代『路上ライブで考え抜いてお金を稼いだ』エピソードや『SHOW ROOMの未来』などついての内容です。
そんな魅力的な内容のなかから、わたしの心に刺さったものを3つピックアップしてご紹介します。
あきらかに私の人生について語りすぎている部分もありますが、人生において重要なことではあると思うので、読んでみていただけると幸いです。
スナックはなぜ潰れないか
『スナックがなぜ潰れないか』という話題も、めちゃくちゃ勉強になりました。
キャバクラなどのお店と違う『お客さん同士』ときには『常連客とママ』という『あたたかいコミュニティ』が要因となり、潰れにくいのです。
これをアイドル業界に応用したようなものが『AKB48』なんです。
さきほどのスナックでいう『お客さん同士』が『ファン同士』、『常連客とママ』が『ファンとアイドル』に置き換えることができます。
このことから前田氏は、はっきり『スナック』のような『アイドルグループ』だと述べています。
ビジネスにおいても、『絆』『コミュニティ』ということがとても重要なことにあらためて気づかされました。
人に好かれようとせず、人を好きになる
前田氏は、『人に好かれる』よりも『人を好きになる』ことを徹底しています。
なぜなら、人は鏡だからです。
わたしも人生経験上、これはよく理解しているつもりです。
というのも、とくに仲が良い友人も『好きな人間だ』という想いを自分が持ち、相手に接していると、相手からも好かれるという体験をしているからです。
しかし、圧倒的に想う(または思い込む)ことができないかぎり、効果がないような気がします。
体験はしているものの、振り返ってみると圧倒的に相手に好感を抱いたとき以外(中途半端な気持ちで)は、相手から好かれることはなかったからです。
ただ、これはあくまで私の場合はそうなっただけで、圧倒的に相手に対して好感を抱き、それを言葉にしたところで必ずしも相手に好かれるわけではないと思っています。
自画自賛っぽくなってしまい嫌ですが、わたしは比較的そういった好感を相手に伝えるのがうまかったのだと思います。
しかし、すくなくとも相手に自分を好きになってもらうためには、自分から相手のことを圧倒的に好きになる(もしくは圧倒的に好きだということを演じる)のが一番効果的だということは真実ではないかと考えています。
なので、この内容を読んだとき、これまでの私の人生について、一種の答え合わせができたと感じました。
もうすこしだけ私の人生を振り返ります。
仕事上、とても相性が悪いと思っていた相手がいましたが、毎日接する相手だったので困っていました。
どうしようか考えた結果、今考えると『戦略的な感じ』だったのですが、まわりに「あいついいやつだから好きなんだ~」と本当に思っているように言いふらしました。
もちろん、当時は『心の中ではつき合いにくい相手』だと思っていました。
しかし、この行動が現実を変えました。
この行動をとって半年~1年後には、その職場の誰よりも、仕事上のみならず『プライベートで過ごす時間が一番長い』くらいに仲が良くなったのです。
とある講演家によると、この行動を『影褒め』と呼ぶそうです。
相手本人に直接伝えるのではなく、まわりの人から「あのひとこう言ってたよ」と間接的に伝わることであなたの発言に信ぴょう性が増すのです。
ちなみに、いまではあまり会う機会はありませんが、その相手とは今でも仲が良い親友だと私は思っています。
ようするに、現実としても相手のことが好きになるのです。
少々私のエピソードが長くなり申し訳ありません。
しかし、これを知っているのと知っていないのとでは、あなたの人生が大きく変わる可能性があると思い、あえて書かせていただきました。
前田氏は、過去に証券会社に勤務されていたことがあります。
営業職をされていたのですが、営業の電話をかけるときは毎回「相手のことが好きだ」と何度も唱えてから電話をしていたそうです。
最終的にはダントツな結果をたたき出しています。
ここまでくると、かなりスピリチュアルな感じがしてきますが、わたしの体験にも似ており、上記のとおり実証されているので成功法則のひとつだと思っています。
仮説をたて、コンパスを持ってから掘り進める
ビジネスにおいては、見極めが甘いまま掘り進めると、途中で思考停止になります。
大抵の人は中途半端に分析して、見切り発車をしているような状態です。
途中で何をしているかわからなくなったまま掘り進めてしまうので、キラキラと輝く原石を見つけることができません。
ものごとに取り組む前に仮設をたててから、原石を探し、いくつも枝分かれするなかから『集中して掘り進めるところを決めて作業する』ことが最も重要なんですね。
前田氏は、このことを『コンパスを持て』と表現しています。
とても勉強になり、知識は頭のなかにインストールすることはできましたが、実践を重ねなければうまくできるようにならない気がしています。
今後、なにかはじめる前には、徹底的に仮説をたてる癖をつけようと思いました。
たしかに、以前なにかの番組で前田氏が仮設をたてている映像を見たことがありますが、ずばり仮設のとおりに展開していくところを見て「やらせじゃないか」くらい驚いたことがありました。
どんな内容かは忘れましたが、仮説のとおりに展開していったことは強烈にインパクトがあったので覚えています。
そして、この本を読んで『やらせではなかった』と確信しました。
あとがき
『人生の勝算』を読み、ビジネスのみならず、人生においては『相手のことをよく考える』想像力が重要なことを改めて痛感させられた本でした。
最近テレビで新型コロナウイルスが流行しているにもかかわらず『沖縄に行った人』がインタビューを受けていて「コロナになるときはなるんだから仕方ないじゃないか」というニュアンスの発言をしていました。
これは驚くほど『相手(沖縄に住む人々を含む日本国民)のことを考えていない』行動だと思います。
想像力が働く人であれば、『沖縄には病院が少ないから、仮に自分がコロナになり、うつしてしまったら大変なことになる』ということくらいは容易に想像できるはずです。
あまり人を非難することは好きではありませんが、控えめに言ってもこれは『かなり愚かな行動』だと断言できます。
また、仕事にいたっては、『より詳細に相手のことを考えたうえで行動することが重要』で、その分析には少々時間がかかってもいいという考え方をしたほうが結果的に成功するのだと思います。
本のなかで『あたまがちぎれるくらい考えている』という表現があり、心に刺さりました。
わたしは自己啓発本が好きで、数十冊読んできましたが、すくなくとも最近読んだ自己啓発本に共通していることが『圧倒的』『熱狂』という言葉が出てくる点です。
わたしの場合、ラッキーなことに、これらの言葉が出てくる本を読むと、『パブロフの犬』ではありませんが、モチベーション(やる気)がめちゃくちゃあがるようになってきています。
ある意味、『やる気スイッチ』ですね。
人によって『やる気スイッチ』はどこにあるのかわかりませんが、運が良ければ私のように『自己啓発本』にあるかもしれません。
ちなみに、この本を読んで最も重要だと思ったところは、後天的に成功するためには『徹底的に仮説をたててから行動する』ということです。
ただ、わたしの考え方としては、『すこしやってみた段階で』という言葉を付け加えたい。
つまり、『すこしやってみた段階で、徹底的に仮説をたててから行動する』となります。
なぜなら、すこしもやったことのないことだと仮説をたてにくいためです。
これからも自己啓発本を読み、感想をブログに投稿していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
以上、「前田裕二氏著『人生の勝算』を読んだ感想【仮説をたてよう】」でした。
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