『実践!タイムマネジメント研修』を読んだ感想

こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。

今回は、坂本健著『実践!タイムマネジメント研修 より少ない時間で、より高い成果を出すために』を読んだ感想です。

「優秀だ!」といわれる人たちは、なぜ自分が優秀なのかわからないことが多いといいます。

優秀な人は『なぜ優秀なのか』について、この本はハッキリと教えてくれました。

わたしなりに、めちゃくちゃざっくりまとめると「急がば回れ」です。

さっそく、この本から私が学んだことを3つだけご紹介します。


この記事を読むことで、以下のことがわかります。

  • 成果を生み出す人と、そうでない人のちがい
  • 時間の使い方
  • 目に見えない大きなムダに気づく

『実践!タイムマネジメント研修』を読んだ感想

成果を生み出す人と、そうでない人のちがい

優秀な人と優秀でない人のちがいは、優秀な本人ですら気づいていないことが多いです。

それは、ずばり『言語化してみる』というアプローチができているか、できていないかの違いになります。

どういうことかというと、自分ではわかっているように感じていることであっても、いざ「説明してみて」といわれると『言語化』することができないことってありますよね?

実は『言語化できない』イコール『わかっていない』んです。

わかっていないことをしようとするわけですから、そりゃあムダが多くなりますよね。

なので、優秀な人ほど『言語化』というひと手間を惜しみません。

ようするに、『自分が考えるべきことを、考えることができているかどうかチェックすること』を徹底しているんですね。

なんとなく、「急がば回れだな~」という感じがしませんか?

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時間の使い方

私たちは無意識に「20~30分しかないから何もできないな」などと、こま切れの時間を軽視してしまいがちです。

そのスキマ時間が積み重なると、平均的なサラリーマンでは1週間で約8時間ほど、ようするに約1日分の時間を捨てていることになります。

なぜそうなってしまうのでしょうか?

その理由は、多くの人が『集中力』というのは徐々にあがり、ひとしきり集中したあとで徐々に集中力が切れていくようなものを想像してしまうからです。

しかし、それは集中力に対する我々の思い込みでしかありません。

実は集中力というのは、作業開始早々にガツンとあがり、集中しきったと思えばすぐに下がってしまうんです。

ようするに、こま切れの時間で少しずつ仕事を進めることは『非常に効率的』ということになります。

『実践!タイムマネジメント研修』に登場する講師は、これまでいくつもの企業を改善してきたコンサルタントなんですが、こま切れの時間で作業をしてもらったほうが実は効率が良くなることを現場で実証してきたといいます。

わたしはスキマ時間が大切だということを、いろんなところから知識としてインプットしていましたが、これほど本気で「スキマ時間を積極的に有効活用していこう!」と思ったことはありませんでした。

優先順位の高い作業を事前にひとつだけ決めておいて、スキマ時間ができたときに少しずつ進捗させるのがコツになります。

なお、こま切れ時間を使って仕事するときには、キッチンタイマーを使ったり、PCの隅に表示できるタイマーを表示したりして『時間が切られていることを視覚化する』と、仕事の捗り方がぜんぜん違ってくるそうです。

目に見えない大きなムダに気づく

『実践!タイムマネジメント研修』では、『過剰品質』についても非常にわかりやすく解説されていました。

『過剰品質』というのは、ずばり『やりすぎ』です。

あなたは上司やクライアントから仕事を受ける際に、しっかりと要望に応えようとしていますか?

多くの人は、「もちろん!」とこたえそうです。

しかし、果たして本当にそうでしょうか?

というのも、『上司やクライアントがあなたに要望していることは何か』について徹底的に考え抜かなければ、資料を作成するにもなにをするにも『やりすぎてしまう可能性がある』んです。

なぜなら、たとえば上司がデータをあなたに渡して『これ、エクセルにまとめておいて!会議で使うから!』と大雑把な指示を出したとします。

指示を受けたあなたは『会議で使うなら、色分けなどをして見やすい表をつくろう!』と意気込み、ある程度時間をかけて作り込むことを前提で作業を始めてしまいます。

ところが、上司の頭の中では『30分後の会議に間に合うように簡単な表が出来上がってくる』と想定していたりするんです。

これでは、お互いにとってメリットがまったくありません。

上司は「資料が会議に間に合わない!」と怒り、あなたは「最初から簡単な表でいいと言ってくれ!2時間以上も作成時間を見積もって作業し始めてしまったじゃないか!」となってしまうのがオチです。

しかし、このような『やりすぎ』による惨劇や時間のロスというのは、規模は大小あれど今も日本全国、いや世界各国で発生していると考えられます。

もともと『やらなくてもいい仕事』はガンガン削っていくべきだと痛感しました。

上司から仕事の指示を受けたときは、『~にもいろいろあるけれど』と頭の中で考え、「〇〇は△△ということでよろしいでしょうか?」などの質問をして、上司がその作業をあなたさせようとしている『最初の目的』を探るようにしましょう。

そのときは手間ですが、ムダな仕事に割く時間が増えてしまうよりはマシですよね。

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あとがき

『実践!タイムマネジメント研修』は、会社員が上司から「タイムマネジメントの研修に参加しないか?」とある日突然声をかけられるところから始まります。

そこからはまるで読者が主人公となり、研修に参加しているようなリアルな臨場感で講義の内容を見ていくことになります。

実際に講義を受けているような感じがして、とても頭に内容が入ってきやすかったので一気読みしてしまいました。

一緒に講義を聴いている仲間たちの個性もよくわかり、自己啓発書としてのみだけでなく、ストーリーも読み物としてかなり楽しめました。

本記事でご紹介している『実践!タイムマネジメント研修』の内容は『ほんの一部』です。

『必要性の変化』や『クラスタリング』など、ほかにもめちゃくちゃ役立つ情報が詰まっています。

この『実践!~』シリーズは2020年8月31日現在、Kindle Unlimited(Amazonの電子書籍読み放題サービス)に数冊あるので、9月中に『実践!~』シリーズを読み尽くそうと思います。

(通常のAmazonプライム会員であっても、このシリーズは現在299円で購入することができます)

今から新たな研修で日向(ひむかい)講師に教わる内容と、主人公と受講仲間の会話やストーリーが楽しみで仕方ありません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

以上、『実践!タイムマネジメント研修』を読んだ感想」でした。


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ABOUTこの記事をかいた人

ニックネーム:yatsuo(やつお) 雑記ブロガー。趣味はドライブと読書、インターネットです。 空いた時間は「おいしいたべもの」「良い雑貨品」「おしゃれなファッション」を求めて日々、リサーチしてます。最新家電にも目がありません。