こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。
今回は、映画『サバイバルファミリー』を観た感想を書いていきます。
サバイバルしている内容のなかにも、笑える要素があり、災害時の行動についてほっこりと考えることができました。
映画『サバイバルファミリー』を観た感想【ネタバレ注意!】
1日目~
小日向文世さんと深津絵里さんが演じる鈴木夫婦と、その娘(葵わかな)・息子(泉澤祐希)の4人家族が普通に生活している場面から物語が始まります。
ある日、朝目覚めると、そんな日々が一変してしまいます。。
目覚まし時計をはじめ、すべての家電がつかない状態に。
なんと外に出ても、すべての電気がとおっていなく、さらになぜか車も動かない状況。
単なる停電ではなさそうです。
もちろん、お店のレジは使えず、大行列。
ATMも使えません。
水すら出ない状況に。
小日向さんがなんとか会社に向かうと、会社入口の自動ドアが開かないため、ある男性がガラス扉を割ります。
正直、「そこまでして働きたいのか!?」と思いましたw
帰宅しても家で仕事をしている父(小日向さん)の勤勉具合に、だいぶひきました。
ロウソクなど、使ったことがないのでしょう。
娘が雑誌を見ていると髪を燃やしそうになるシーンもw
街灯がまったくついていないので、夜は星空がきれいです。
鈴木一家は、あっけにとられるように星空を眺めていました。
都会では、星空が見えづらいですもんね。
会社の上司(同僚?)に、「今日から自宅待機になった」といわれ、小日向さんは愚痴ります。
続けざまに上司は「東京にいて大丈夫なのか?」と、東京から出る気満々。
父は当然のように「大丈夫に決まってるだろ」と言い返します。
このセリフから、日本人は平和ボケしているなぁ~と思わずにはいられませんでした。
実際に、急にそんな状況になれば、こんな発言をする人も出てくるだろうなと。
また、ATMも使えないため、銀行も大行列です。
もみくちゃにされた小日向さんは鼻から出血。
そんな目にあっても、落としてしまった会社の書類をかき集めようとする日本のサラリーマンの勤勉さが滑稽に見えました。
7日目~
7日目には、もはやスーパーに食べ物はありません。
そこで父は、おじいさんが住んでいる鹿児島へいくことを決意します。
明け方に、マンションの住人に見つからぬよう、こっそりと鍵をしめました。
一家で鹿児島までいくためにマンションを出たんです。
父は、自転車でひとまず羽田空港まで行くといいます。
夫婦は二人乗りをしているため、小日向さんは大変そうw
自転車をこぎながら、横目で販売されているミネラルウォーターを見ると1本2,500円もします。
しかし、そこは母(深津絵里さん)の交渉術です。
コンビニの店主が外でミネラルウォーターを販売しているところに行き、「ここにあるの全部買うから、1本600円にしてよ」といい、買い占めに成功。
途中、公園でおにぎりを食べたり、水を飲んだりするシーンでは、母の天然ポジティブな感じがうかがえました。
そんななか、娘が公園のトイレにいきますが、水が使えないため臭くて入れません。
外で用をたす娘の目の前には、『犬のフン』について注意喚起する看板が。
ライフラインが最上級に混乱すると、こうなってしまうんだよな~というシーンでした。
羽田空港についた!
自転車で、なんとか羽田空港に到着。
すると、人だかりと警備員が衝突中。
実は、飛行機も動かない状況だったんです。
ホテルで1泊しますが水もでない状況で1人3万円。
翌日、子どもたちは誰もいないブックオフの店内に入り、地図を探します。
息子が距離を測っていると、どうがんばっても鹿児島まで自転車で行くには1カ月はかかりそうです。
お米屋さんでお米を買おうとしますが、「お金なんてもらっても…」といわれてしまいます。
そこも主婦の出番。
父が水を差しだして苦い顔をされますが、さらに母が追い打ちをかけ、ウイスキーなどお酒を2本だして交渉成立です。
相手を見る目があるなぁ~と感心してしまいました。(相手はお酒好きですね)
東名高速道路に自転車で乗ると、歩きの人々から自転車の人々まで続々歩いています。
海老名サービスエリアでは、多くの人々が野宿をしています。
大量の水を持っている鈴木一家は、目をつけられてしまい、夜に水をとられてしまいます。
息子が水をとった男を追いかけていくと、夫婦が幼児に与えるミルクを作るために使っていました。
息子は何も言えなくなり、見なかったことにして家族のもとに戻ります。
わたしも、そんな光景を見てしまったら何も言えなくなってしまいそうです。
自転車も盗まれてしまうのではないかと思っていましたが、自転車は奇跡的に無事だったようです。
16日目~
16日目のシーンは、一気にサバイバル感が増したシーンから始まります。
大自然のなかのキャンプ場のようなところにポツンといるファミリー。
このシーンでは、川の水を飲んで「うめぇ~~っ」と叫ぶ小日向さんが印象的でした。
そして川の水を飲んだ結果、見事にお腹をくだしますw
そんななか、嵐がやってきて、持ちものがほぼすべて台無しになってしまいます。
自転車の1台もパンクしてしまいました。
パンクを直す道具を探しに入ったお店(大型店)では、食品売り場にはなにもなかったものの、いろいろ収穫が。
発煙筒や猫の缶詰、精製水など、使えそうなものは買い物カゴに入れてそのまま外へもっていきます。
猫の缶詰を食べるシーンがありましたが、とてもマズそうでした。
猫缶は、人間が食べるとマズいんですね。
22日目~
22日目に、くたくたになりながらたどりついた場所に居合わせたのは、アウトドアに慣れていそうな家族でした。
彼らに、安全な水のくみ方や食べることのできるものの区別の仕方などを教わります。
そのまま、旅路をともにすることに。
途中、自衛隊とすれ違い、娘が「大阪は停電していないって本当ですか?」と尋ねたものの「我々にはわかりません」という切ない回答。
43日目~
43日目には、とうとう大阪に到着。
大阪も見るからに停電しています。
ストレスフルな状態になった鈴木一家は、口論に。
このシーンは、母の一撃(発言)がおもしろいので、ぜひ見てみてくださいw
全体的に母は偉大だなぁと思う映画です。
そのまま進んでいくと、水族館で炊き出しをやっていますww
鈴木一家も並びますが、ちょうど前の人で最後になってしまいます。
「子どもたちの分だけでも~」と小日向さんが食い下がりますが、「ないものはないねん!」と空の鍋を見せられて万事休す。
休憩中に父が芋虫を食べようと躊躇しているとき、聞き覚えのある鳴き声が。
「ブヒッブヒッ」
豚です!
家族全員で追っかけまわし、豚を確保することに成功。
豚をさばこうとしますが、だれも切ることができずにオドオドしていると、見知らぬおじさんが。
彼は手慣れた手つきでナイフを使い、豚の血ぬきをしました。
おじさんは、養豚場の人でした。
「逃げた豚を集めたらごはんを食べさせてあげる」と言われ、快諾。
その日、鈴木一家は久しぶりにごはんにありつけました。
娘は泣きながら食べています。
この一家は、めちゃくちゃラッキーだなと思いました。
「冷蔵庫が使えないときは、燻製にすればいい」と豚肉までいただくことができたんですから。
翌日、豚をさばくのを手伝うのは、かなり大仕事でした。
豚肉に塩を揉み込みましたが、燻製にして食べることができるのは1週間後だと告げられます。
お風呂にも入ることができた鈴木一家。
父が、めちゃくちゃ気持ちよさそうにお風呂に入るシーンは忘れられません。
布団で寝ることもできて、幸せそうでした。
夫婦は手をつないで眠りました。
養豚場のおじさん(田中さん)は、「あんたらがよければ、ずっとここにいても~」と言ってくれます。
しかし、鹿児島にいるおじいさんが心配なので、鹿児島に向かうことに。
おじさんは、出発しようとする鈴木一家に、豚肉の燻製をたくさん分けてくれました。
1週間ごはんも食べることができたファミリーは、元気が復活。
かなりのスピードで自転車をこぎます。
しかし、ブックオフで手に入れた地図が古かったのか、橋があるはずの場所に橋がありません。
自暴自棄になる息子を背に、父が前向きにイカダをつくりはじめ、全員が手伝います。
サバイバルな状況になってから何もできなかった父が、頼もしく見えた瞬間でした。
しかし、大雨のなか自転車をイカダに乗せて向こう岸まで運ぼうとして撃沈。
父は見つかりません。
雨があがると父が大事にしていた『カツラ』が。
結局、家族の捜索もむなしく、父は見つかりませんでした。
94日目~
お父さんを探すことをあきらめ、ふたたび3人で歩きだしましたが、犬が1匹寄ってきました。
娘がよかれと思って豚肉を与えようとすると、肉をひとつ持って行ってしまいました、
そのまま歩いていくと、肉があるのを知ったのか、犬が複数で襲ってきました。
これによって、お母さんは坂を転げ落ち、足を骨折してしまいます。
万事休すかと思われたそのとき、蒸気機関車が。
さらに危ない状況になったかと思われましたが、蒸気機関車は緊急停止。
乗り物に乗れることになり、むしろ追い風になります。
シーンは変わります。
父は漂流しましたが、生きていました。
顔にハエがつき、死んでしまう直前のような状態でしたが、持っていた発煙筒をなんとかつけました。
さすがに「映画だなぁ~」と思いましたが、ちょうどいいところに流されていたようで、蒸気機関車に乗っているいる妻に『たまたま』発見されます。
蒸気機関車に乗りこんだあと、父は渡されたカツラを外に捨てました。
トンネルに入ると、窓を開けていたので顔じゅうが真っ黒、乗客全員が笑い合います。
108日目
とうとう鹿児島に到着。
祖父に再開します。
2年と126日後
まだ、サバイバル生活は続いています。
集落のようなところで、みんな助け合いながら生きていました。
しかし、突然どこかで目覚まし時計の鳴る音が。
父が目覚まし時計のありかを突き止め、アラームをOFFに。
朝6時を告げる、街のチャイムも鳴りました。
そして、日本のみんなが日常を取り戻しました。
以前はしっかり夕飯が用意されているのにマックを買ってきて食べていた息子も、学校に弁当をもっていくようになりました。
ちなみに、ワイドショーのようなテレビ番組では、停電の原因は『彗星の接近』か『太陽フレア』あたりが原因だと解説していました。
あとがき
サバイバルな状況になった場合を想像でき、おもしろかったです。
養豚場のおじさんを見て、「こういうとき自給自足できるのはかなりの強みになるなぁ~」と思いました。
そして、わたしも途中で出会ったアウトドア慣れした家族のように、災害時でもポジティブにしっかりとした行動ができるようになっておきたいと思いました。
なお、2020/5/27現在、Amazonプライム会員の方であれば『サバイバルファミリー』を無料で視聴することができます。
こちらの記事に、Amazonプライムについてすこし詳しく書いてあります。↓
ちなみに、『自衛隊防災BOOK』にも、災害時に役立ちそうな情報が書いてありました。↓
以上、「映画『サバイバルファミリー』を観た感想【ネタバレ注意!】」でした。
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