こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。
三木雄信氏の著書『孫社長のむちゃぶりを解決してきたすごいPDCA』を読了しました。
本書は、ソフトバンクで孫正義氏のもとで働いていた著者が実際に経験した、超高速PDCAのノウハウを惜しみなく公開した一冊です。
巻末にかけて、具体的なノウハウが次々と明かされ、「これは本当に買ってよかった!」と実感しました。情報が濃密で、どのポイントをピックアップするか迷うほどです。
本記事では、本書の核心である「高速PDCA」について要点をまとめてご紹介します。
※およそ1分で読めます
高速PDCAとは?
本書の中心テーマは、仕事のスピードを劇的に向上させる「高速PDCA」です。
PDCA(Plan-Do-Check-Act)は一般的なビジネスフレームワークですが、本書ではこのサイクルを圧倒的なスピードで回すことの重要性が強調されています。
以下、それぞれのフェーズについて詳しく見ていきましょう。
P(計画):「毎日」の目標を設定せよ
- 目標は月単位・週単位ではなく、毎日設定する。
- 小さな具体的アクションを決め、毎日改善し続けることで、普通の人の数倍のスピードで成長できる。
D(実行):「同時にすべての手段を試す」
- 一つずつ試していては時間が足りない。
- 複数の手段を同時に試すことで、最適解を最短で見つける。
- もし同時に試さなければ、時間や状況の違いで結果が変わり、公平な比較ができない。
C(評価):「数字」で厳密に検証する
孫正義氏が徹底しているのは、「数字による検証」。
本書では、数字を活用した以下の2つの手法が紹介されています。
- 多変量解析:原因と結果を分析する手法。
- T字勘定:プロセスや個人の仕事を可視化する手法。
A(改善):「最も効果的な方法」に集中する
- 複数の手段を試した結果、最も効果的な方法を特定し、徹底的に実行する。
- さらに、「6:3:1の法則」を用いてブラッシュアップしていく。
※「6:3:1の法則」については、ぜひ本書をチェックしてください。
あとがき
本書を読んで驚いたのは、ソフトバンクが2001〜2004年度まで赤字続きだったこと。
しかし、孫社長はこの期間に高速PDCAを徹底し、「すべての手段を同時に試す」ことで最適解を導き出しました。その結果、2005年度から驚異的な増益を達成。
つまり、資金を投入して徹底的に「最も効果的な方法」を探し続けたということです。
正直、情報量が多すぎて読んでいて疲れましたが、それだけ価値のある「ホームラン本」でした。
仕事の効率を爆速で上げたい方には、ぜひ一読をおすすめします!
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました。