こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。
あなたは、長いあいだ続けていることはありますか?
私は、1年ちょっとブログの毎日投稿をしています。
ブログを続けている理由は主に以下の3つですね。
- なにかを覚えるのが苦手な筆者でも、人に伝えるような文章にしてアウトプットすると覚えられる
- 自分が発見したことを発信することが楽しい
- Twitterから、記事に対する反応をしてもらえるのが嬉しい
ちなみに、アフィリエイトやアドセンス広告から収益が生まれることも、続けられるひとつの要因ではあります。
しかし、時給換算すると圧倒的に低賃金なので、収益のことをメインで考えていたら続きません笑。
つまり、私が思うに個人ブログを1年以上続けられる人の多くは、「楽しいから続けられているんだな~」と思っています。
(たまに金融系のブログなどで、かなり稼いでいる人がいると聞いたことはありますが、稀な例でしょう…)
正直なところ、私も最初は「稼げたらいいな~」と考えてブログを始めましたが、そんなに甘い世界ではありませんでしたw
不純な動機でブログを始めたものの、今となっては「記事を書かなければ気持ちが悪い」ほど、毎日記事を書くことが習慣になっています。
書いた知識を覚えられて、「自分がレベルアップしているな~」と感じることができ、ついでに読者さんが記事を参考にしてくれたら単純にうれしいので、私にとっては「ブログを書くことはメリットしかない」と考えているんです。
私の場合は、以上のような理由があり、ブログ記事の毎日投稿を継続しています。
そんな感じなので、今のところはブログを辞める理由が見つかりません。
ただ、「時には、諦めなければ後悔することもあるよ!」ということを教えてくれたのが、為末大さん著の「諦める力 勝てないのは努力が足りないからじゃない」なんです。
この記事を読むことで、以下のことがわかります。
- アスリートの現実が生々しいほどリアルに書かれている
- 努力で「どうにかならない」こともある
- 母の言葉が、為末さんの活躍を支えていた
為末大「諦める力」を読んだ感想【報われない努力もある】
アスリートの現実が生々しいほどリアルに書かれている
「諦める力」を読み、オリンピックを目指すほどの、国を代表するようなレベルのアスリートたちには、とてつもない試練があることを知りました。
それは、「いつ引退するかを決めること」です。
国を代表するような選手ともなれば、周囲からめちゃくちゃ応援されます。
すると、仮に30代半ばになったときに自分では「もう入賞は難しいだろうな…」と考えていたとしても、「でも、応援してくれているし…」という心境になり、引退しにくいそうなんです。
選手の立場になって考えてみると、「そりゃ~辞めにくいだろうな~」ということは、カンタンに想像することができます。
さらには、現役を退いたアスリート(とくにメダルをとれなかった選手)が次に就ける仕事は、なかなか狭き門だということも知りました。
「諦める力」を読んで、「諦めるなら、自分の意志に従って、早い段階で諦めた方がいい」という為末さんの強い想いが伝わってきました。
為末さんは、論理的に考えて「諦める」という結論を出していて、とても納得できるものです。
しかし私は、直感も大切だと思います。
なぜなら、直感(最初にひらめいた考え)というのは、高確率で長考して出した結論と一致するからです。
※これを「ファーストチェス理論」といいます
そのため、諦めることだけに限らずに、私は何事もパッパッと決める「即断」を習慣化しているところです。
「死」を意識できるようになれば、時間が有限なことを理解することもできるようになるでしょう。↓
努力で「どうにかならない」こともある
とくに日本においては、「あきらめなければ、何とかなる!」というような精神論が根付いてしまっています。
しかし、為末さんの主張は「努力ではどうにもならないこともある」なんです。
この意見には、私も大賛成で、まさにそのまま「努力ではどうにもならないこともある」と思っています。
仮にどうにかなったとしても、人のウン十倍がんばらなければ、どうにかならないこともあるのではないでしょうか。
なぜなら、センスや運動神経など、人間には生まれ持った部分もあるからです。
ましてや、スポーツともなれば、運動神経はかなり大きな要素ではないかと…
そんななか、まったくセンスがない人がコーチから「あきらめなければ、何とかなる!」などと言われ、努力し続けた結果、仮にオリンピックに出場できなかったとしても、コーチは「この経験が大切なんだよ…」などと言っておしまいなことが多いそう。
人生の多くの時間をかけて取り組んできた競技なので、選手にとっては非常に残酷ですよね…。
だれも、自分のかわりになってはくれません。
自分の意志で、「いつまでにこれができなければ諦める!」と強い意志を持って決めなければ、大変なことになるということです。
為末さんの場合は、元々100メートルの選手としてトレーニングしていましたが、ある大会のときに「世界で勝てるとしたら、400メートルハードルだ」と気づき、当時は未練があったものの花形の100メートルを諦め、マイナーな400メートルハードルに転向しました。
その決断を下した結果、オリンピックで2度も銅メダルを獲得するに至っています。
諦める力が重要だという主張に、強い説得力を感じざるを得ません。
母の言葉が、為末さんの活躍を支えていた
為末さんのお母様は、為末さんが陸上を始めてから引退を決意する直前まで、「陸上なんか、いつだってやめていい」と、言い続けていたといいます。
この言葉のおかげで、「やめてもいいし、やめなくてもいい」という心境で競技に打ち込むことができたそうです。
第三者の私ですが、為末さんの立場になって考えてみても、「お母様の言葉があったからこそ転向もできたし、競技を納得するところまで全うすることができたんだろうな~」と感じました。
たしかに、「おまえは何でもできる!」と言われ続けると、子どもの性格によっては萎えてしまうかもしれません。
私は勝手に「教育の難しさ」についても、想いを巡らせてしまいましたw
あとがき
精神論がキライな私が、「諦める力」を読んで感じたことは、意外なことでした。
実は、「自分も根っこは、精神論者だったのかもしれない」ということです。
なんの根拠もないのに、どこかで「諦めなければ、なんとかなるだろう!」と思ってしまっていたような気がします。
トップアスリートのリアルを知ることで、「とても甘い考えだった」ということを痛感したわけです。
ただ、ブログは、もはや趣味の領域なので辞めませんがw
この本から吸収したことは、ライスワーク(本業)で活かします。
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました。
▼この記事でご紹介した本
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