こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。
仕事でも家庭でも、「どうして自分で考えてくれないんだろう?」と思う場面はありませんか?
上司として、親として、あるいはチームの一員として関わるとき、「相手が受け身すぎる」と感じることは多いものです。
しかし、実はそれ “自分が答えを先に与えすぎている” せいかもしれません。
当事者意識を育てるには?「質問させる」習慣がカギ
あえて「質問させる」ことで、当事者意識が生まれる
人は、自分で「なぜ?」と考えた瞬間に、課題を「自分ごと」として捉えます。
逆に、最初から答えを提示されてしまうと、どんなに良い内容でも「他人の指示」として受け取ってしまうのです。
たとえば、部下に仕事を任せるとき。
「こうやってやってね」と丁寧に説明するよりも、「この作業、どう進めたらいいと思う?」と一度考えさせてみるほうが、責任感や理解度がぐっと高まります。
質問をすることは、相手の思考を引き出すトリガーになります。
そして、その瞬間から「自分の課題」として意識が切り替わるのです。
教える側が沈黙できるかがカギ
教える側ほど、つい「正解を伝えたくなる」もの。
でも、そこであえて黙る勇気が必要です。
相手が考え込んでいる時間は、決して「無駄」ではありません。
むしろその沈黙の中で、相手の中に思考の芽が育っています。
「わからない」と言われたときも、すぐに答えを出さず「どの部分が難しいと感じた?」と返すことで、もう一段深い気づきを促せます。
「質問される構造」を意図的に作る
当事者意識を育てたいなら、「質問される状況」を意図的に設計するのも効果的です。
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説明は7割にとどめ、残りの3割は相手に考えさせる
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ミーティングでは「次回までに自分の考えを1つ出す」と宿題を出す
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家庭では、子どもに「どうしたらうまくいくと思う?」と尋ねる
このように「考える余白」を残すことで、受け身の姿勢から「自分で動く」姿勢へと変わります。
まとめ:考える機会を奪わない
人を育てるうえで大切なのは、「答えを与えること」ではなく、「考えるきっかけを与えること」。
当事者意識は、教え込みではなく「質問の余白」から生まれます。
だからこそ、あえて質問させる。
それが、相手の中に“自分ごと”のスイッチを入れる最もシンプルな方法なのです。
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました。






