こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。
あなたは、『グリーフサイクル』をご存知でしょうか。
最近、『政府の対応』や『芸能人の発言』に対してバッシングする意見やツイートが目立ちますよね。
これは、『グリーフサイクル』でいう『怒り』の段階なんです。
私も先日、精神科医 樺沢紫苑先生のYouTube動画で『グリーフサイクル』について知りました。
人間はショッキングな出来事が起こると『怒り』の段階がくるということを知ることができ、なんだか安心しました。
『グリーフサイクル』を知ることによって、あなたのまわりで『怒り』をあらわにしている方に対して理解することができるようになってくると思います。
この記事を読むことで、以下のことがわかります。
- グリーフサイクルとは
- グリーフとは
グリーフサイクルを知り、新型コロナウイルスを乗り切ろう!
グリーフサイクルとは
わたしたちは、なにかショックな出来事に直面したときに、それを乗り越えるために心理的な変化を起こします。
その変化を樺沢先生は『グリーフサイクル』と呼んでいました。
キュブラー・ロスという方の『死ぬ瞬間』という本があり、参考にされているそうです。
彼女は末期がん患者のカウンセラーで、何千件もの死にゆく人々へのインタビューとその考察を、この『死ぬ瞬間』という本にまとめています。
本記事では、樺沢先生の動画を参考にして『周知すること』および『私自身が覚えること』を目的として書きだしています。
このサイクルは、『否定』『怒り・自責』『抑うつ』『冷静』『受容』の流れで感情が変化します。
各フェーズで起こる感情の変化を、すこし詳しく見ていきましょう。
たとえば、『がん』が見つかった方にそれを『がん』であれることを伝えると、このように感情が変化していくようです。
否定
最初はパニック状態になり、「わたしは癌ではない」「診断が間違っているから他の病院で診てもらう」などと否定する状態になります。
怒り・自責
医師を責めたり、診断に対して怒りの感情が出てきたりします。
また、「もっと早くに病院に来ていれば」などと自分を責めたりもします。
抑うつ(気分が落ち込んで何もする気になれない)
半年の命だと考え込むなどして抑うつ状態になります。
冷静
合理的に物事を考えられるようになり、残りの人生をどう過ごすかなどを考えたりします。
受容
最終的にはショックな出来事を受け入れます。
家族や医師に感謝する気持ちが出てきたりします。
新型コロナウイルスに当てはめると
『否定』の段階では、多くの方が以下のように否定していたと思います。
- 中国で起こっていることだから関係ない
- これから日本で流行すると想像したらパニックになるから否認(現実逃避)
『怒り』の段階では、不安でエネルギーがあがって、どこかにぶつけないと気が済まない状態になります。
自分が失敗した場合は自責になりますが、新型コロナウイルスというのは中国から入ってきたものなので、自分を責めることはなかなか難しくなります。
そうなってくると、怒りの矛先が自然と政府や芸能人などになってくるわけです。
『自粛警察』と呼ばれる方々もこれにあたるようです。
そして、ここまでは単に各自が自分でしたい行動をとっているだけなので、私としては、ある意味いいのではないかと思っています。
しかし、樺沢先生も懸念されていますが、次に起こる事態が大変ですよね。
というのも、グリーフサイクルに当てはめると次は『抑うつ』に移行するからです。
今まで人を攻撃していた人もエネルギーを使いすぎて疲れてしまいます。
これによって『コロナ疲れ』→『コロナうつ』となり、『うつ』的な反応をとる人が増えると予想されます。
樺沢先生は「間違いなくそういう人が増えていく」と予言されていました。
うつ病(抑うつ)になってしまうと理論が通じなくなってしまうため、最悪のケースも考えられます。
抑うつの時期には感情をサポートする必要があります。
落ち込んでいる人がいれば、支えてあげましょう。
最近では、東京都の感染者数が1桁という日も増えてきています。
正直、わたしは心の中で「感染者数が1桁台というのは、あくまで検査することができた人のデータだけだからなぁ」と思っていました。
しかし、グリーフサイクルの『初期の対処法』は『情報とコミュニケーション』ということで、こういったポジティブな情報というのは、精神的には安定するそうです。
嘘の情報(デマ)は流してはいけませんが、その日検査した人のなかでは感染者数が1桁というのは事実だと思っています。
たとえ『検査することができた人のデータだけ』であっても『ポジティブなことを伝える』のは情報発信する側には求められていることなのかもしれませんね。
私自身、この樺沢先生の動画を見るまでは考え方が少しゆがんでいたかなと反省しました。
グリーフとは
ちなみに、グリーフという単語の意味がわからなかったので、調査してみたところ、直訳では『悲嘆(悲しむこと)』ですが、広い意味での反応を意味するということです。
人は、大きな喪失を経験した時に、世界が今までとは全然違うものになってしまったと感じます。そして後ろを振り向き、失ってしまったものを求め、なんとか取り戻したいと思いますが、それは無理なことを知り、悲しみます。なぜ自分が望みもしないのに、こんなことになってしまったのか、答えの出ない問いを発し続けます。これがグリーフ(Grief)です。 グリーフの反応は、心理的、肉体的、認知的、行動的、スピリチュアルなど様々な側面で起こります。グリーフは「悲嘆=悲しむこと」と訳されますが、この後見るように、悲しむという感情面のみならず、非常に広い意味での反応を意味しますので、このサイトではグリーフをそのまま使用しています。
上記で引用させていただいたサイト『グリーフ・サバイバー』さんには、『グリーフの様々な反応』など、グリーフについて詳しく記載されています。
参考にしてみてください。
あとがき
こんな時期だからこそ、『怒り』の状態にある人に対してはガス抜きをしてあげる(話を聞いてあげる)などのケアをしていかなければと思いました。
状態が悪化して『鬱(うつ)』になってしまうと、話を聞き入れてもらえなくなる可能性もあるからです。
ようするに、冷静な方から見て異常なまでに怒ったりしている人がいたとしても、ひかずに受け入れて助け合うことが重要な時期なんですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
あなたがもし、『ハッピーホルモン』についてご存知なければ、こちらの記事も読んでいただけると幸いです。↓
わたしは『ハッピーホルモン』も、新型コロナウイルスを乗り切るために必要だと考えています。
以上、「グリーフサイクルを知り、新型コロナウイルスを乗り切ろう!」でした。
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