こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。
今回は、映画『天使にラブソングを』を観た感想を書いていきます。
はじめてこの映画を観ましたが、開始直後から意外な展開でした。
ネタバレ(あらすじ)もガッツリ書いていますので、まだ観たことがない人はご注意ください。
映画『天使にラブソングを』を観た感想【ネタバレ注意!!】
開始直後から意外な展開
意外な展開というのは、わたしが昔みた『天使にラブソングを』のCMやレンタルビデオのパッケージなどをイメージすると、修道院のシスターのような衣装を着て歌っているウーピーゴールドバーグのイメージがあったからです。
それなのに序盤から、『修道院』とはかけ離れた『マフィアの親玉』とその愛人(ウーピーゴールドバーグ演じる主人公「デロリス」)が一緒にいるシーンがあります。
マフィアの親玉とその子分が、殺人しているところを愛人(主人公のデロリス)が見てしまいます。
命からがらマフィアの子分たちから逃げ切り、その足でデロリスは警察に事情を伝えにいきました。
すると、警察のひとり『エディー・サウザー』から提案が。
そこからが、有名な修道院のシスターのような恰好をして歌っているウーピーゴールドバーグの映像につながります。
30代以降くらいの方であれば、映画を観たことがない人でも、そのような映像はCMやなにかで観たことがあるかと思います。
なぜこの映像につながるかというと、「しばらくは修道院で生活をすれば安全だ」とサウザーにすすめられ、言われるがままシスターとして生活することになったんです。
それまでカジノのようなところでショーガールとして出演し、華やかな生活をしていたので、そういった生活とはかけ離れた修道院での生活にデロリスは戸惑っていました。
修道院の院長からシスター『マリアクラレンス』と命名されてからは、すべての仕事に対して「できっこない」「堅苦しい」などと文句を言っていたデロリス。
修道院の院長以外のシスター達は、彼女の身の上を知らないままです。
(シスターたちは、デロリスが以前在籍していた修道院から勉強のためにやってきたと思っています)
優しく歩み寄ってきてくれたシスター『マリア・ロバート』に「自分の心に正直に生きなければ破裂してしまいますよね」と言われ、その言葉に触発されたのかとうとう修道院から抜け出してクラブのようなところに行ってしまいます。
そのクラブは、なかなかの荒れ具合で、なんともファンキーでしたw
なんとそんな店に『マリア・ロバート』ともう一人のシスターまでもがついてきてしまいます。
シスターのひとりが「一曲だけ」とジューク・ボックス(昔お店などに置いてあったミュージックプレイヤー)で音楽を流すと3人ともノリノリで踊ります。
修道院に戻ると、もちろん院長にえらい怒られてしまいます。
院長から『聖歌隊』の役割が与えられる
そこで、院長は「あなたの仕事はひとつだけに絞りましょう」と提案。
それは『聖歌隊』です。
おそらく院長は、「夜は眠り、昼は歌う」という生活を強制しようとしたんですね。
というのも、また夜な夜なクラブのようなところに出歩かないようにするために。
デロリスが聖歌隊に行ってみると、シスターたちの歌唱力が兎に角ひどいw
そこでショーガールとして歌っていたデロリスに、シスターたちが教えを乞うかたちに。
教える側になったデロリスは、突然人が変わったかのように頼もしくなります。
教えている姿が楽しそうで、目がキラキラと輝いていました。
もはや『聖歌隊の指導者』が適任としか言いようがないくらいに見えるほどです。
そんななか、デロリスが言い放った「シスターなら毎日練習しなきゃいけません」というセリフには笑いました。
『バス』『ソプラノ』『アルト』『テノール』の役割を明確にして、それまでバラバラだった聖歌隊の歌を、すぐにハモらせることに成功します。
そして聖歌隊が『ミサ』のときに、見事にハモって歌います。
以前とは違う『成長した聖歌隊の姿』に、聴いている人々が驚きますw
しかし、伝統的な歌のみに留まらず、『ブギウギ』という愉快な歌までノリノリで楽しく歌ってしまいます。
このシーンは、かなり楽しい雰囲気が伝わってきて、気分があがります。
聖歌隊の笑顔もステキなので、気分が沈んでいるときに観たいシーンですね。
そのシーンでは、院長は「やめろ」という顔をしていて、その後デロリスを叱るのですが、院長よりもうえの立場の方『神父』がやって来て、「さきほどの歌は素晴らしかった」といいます。
これで院長もデロリスを認めざるを得なくなりました。
その後の展開は、いろいろなボランティアをしたり、縄跳びをしたり、車を修理したりとまさに「自分の心に従って行動している」という振舞いをシスター全員がしていきます。
まさにシスターたちが『人生を全力で楽しんでいる姿』がそこにはありました。
しかし、そんな振舞いをしていたシスターたちは世間的にも目立ってしまい、テレビで中継されてしまうまでになります。
テレビ中継にデロリスがうつってしまい、デロリスはサウザーからひどく怒られてしまいます。
テレビ中継でデロリスがうつったとき、サウザーが中継を見て「俺が(デロリスを)殺してやる」という発言をしたときは笑いました。
最終的にはミサで『神様の話』をミュージカル調にして歌って伝えることができてしまうまでに。
そしてシスター全員、『歌が大好き』と言いだします。
法皇様まで聴きにくるほどのレベルに
そんなおり、法王様まで聖歌隊の歌を気に入り、聴きにくるといいます。
ここまでくると『自分の気持ちに素直に生きる』しかなくなってしまっている状態のシスターたち。
院長はまったく認めませんが、伝統的な歌ではなく『歌いたい歌』を法皇様の前で歌うことをシスター全員が希望しました。
神父さんが近くでその光景を目撃していて、院長に「あなたは理解がある人で助かる」というニュアンスのことを言いました。(院長はなにも言い返すことができませんw)
そんな矢先、「そろそろ修道院から出ても大丈夫だ」とサウザーからデロリスに電話が。
デロリスが修道院を出ていくことを決めたと同時に、院長も修道院から出ていくといいます。
「シスターたちが真心さえあれば世の中のためになるという勘違いをする」
「あなたがいなくなったあとで大変なことになる」
「わたしは古い人間よ」
などと、院長はネガティブオーラ全開で言い放ちます。
きっと院長は、デロリスに負けた気がしたんでしょうね。
デロリスは「私がいなくなったあとは院長が修道院をなんとかしてほしい」と懇願しますが、それもかなわなそうな雰囲気です。
そんなおり、警察内部にマフィアのスパイがいて『デロリスの居場所』がバレてしまいます。
スパイはすぐさまサウザーに捕らえられますが、すでにデロリスの居場所は漏れてしまったあとでした。
サウザーはすぐに「居場所がバレた」とデロリスに知らせます。
しかし、「明日法王の前で歌うから」とデロリスはサイザーとともに行くことを拒絶します。
その流れでデロリスが修道院の外に出た瞬間、シスター『マリア・ロバート』と一緒にマフィアに捕らえられてしまいます。
なんとかマフィアの隙をついてシスター『マリア・ロバート』を車外に放り出したデロリスでしたが、デロリス本人はそのままさらわれてしまうことに…。
デロリスが連れ去られたあとに、デロリスの過去を知ったシスター達。
「素晴らしいシスターでした」などとデロリスをベタ褒めします。
そして、院長を含むシスターたちは一致団結してヘリコプターに乗ってマフィアのもとに向かいます。
(ヘリコプターに乗るまでの流れはあえて伏せます。最高におもしろいシーンなので、ぜひ観てみてくださいw)
シスターの恰好をしているから撃てないw
デロリスを見つめ、「バラせ」とマフィアの親玉が言いますが、見た目がシスターなので、子分たちがなかなか銃を撃つことができません。
とうとうデロリスの手縄をはずして一緒に祈りだしますw
デロリスは彼らの隙をついて、その場から逃走。
忘れたころにスリリングなシーンが差し込まれるのもこの映画のいいところですね。
ちょっと間抜けなマフィアの子分が良いスパイスになっていて、コミカルな仕上がりになっています。
結局、親玉を含めマフィアたちは、シスターの恰好をしているデロリスを撃つことをためらいます。
ためらっている隙にサウザーが親玉の肩を撃ち、マフィアたちはジ・エンド。
最終的には、デロリスが指揮をして聖歌隊が活き活きと合唱しているというシーンで幕を閉じるという、最高のハッピーエンドでした。
ちなみに、院長は修道院を辞めないことに。
あとがき
妻が好きだというこの映画。
先日、日テレの『金曜ロードショー』で放送していました。
視聴者のリクエストが多かったということで放送したようです。
さすが人気映画といった感じですよね。
序盤に意外とスリリングなシーンがあったため、スリリングな展開が好きな私としても、すんなりストーリーに入っていくことができました。
総評としては、『気分が落ち込んでいる時に観ると気分が晴れていきそうな作品』ですね。
いまどきの映画と比べると内容がわかりやすく、あっさりしている感じなので、気負わず観れるところもおすすめポイントのひとつです。
この映画から伝わってきたメッセージは、『神が認める範囲内(犯罪をしない程度)であれば、自分に正直に、わがままに生きた方が楽しいですよ』です。
また、矢島美容室の『ニホンノミカタ-ネバダカラキマシタ』は、この映画の序盤シーンの衣装などをパクっていたんだなぁと気づきましたw
初めてしっかりとこの映画を見たので「そうだったんだ~」と。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
以上、「映画『天使にラブソングを』を観た感想【ネタバレ注意!!】」でした。
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