こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。
あなたは、自己啓発の父と呼ばれる精神科医・心理学者の「アドラー」をご存知でしょうか?
私は、アドラーという名前は知っていたものの、こむずかしそうなイメージがあり、アドラーに関する書籍を読んだことはありませんでした…
しかし、そんな私でも「マンガなら」と、読む気になれたのが「まんがで身につく アドラー 明日を変える心理学」です。
そこで今回は、「まんがで身につく アドラー 明日を変える心理学」を読んだ感想を書いていきます。
この記事を読むことで、以下のことがわかります。
- 劣等感と優越感は表裏一体
- 人生の課題に取り組む2つの態度
- 他者の期待を満たすために、生きてはいけない
- 不完全である勇気
まんがで身につく アドラー 明日を変える心理学を読んだ感想
劣等感と優越感は表裏一体
たとえば兄弟では、弟のほうがあとから生まれているので、体力が劣っていることがほとんどです。
それなのに、弟の目線では「兄に負けている…」という劣等感があることも。
この劣等感は、「客観的な劣等性」ではなく、「主観的な劣等感」と呼ばれます。
仕事においても、先輩や上司に対して「主観的な劣等感」をもち、悶々とする人も多いです。
この劣等感をカバーしようと、自分よりも劣っている人を見つけて「優越感」を満たそうとするため、「劣等感と優越感は表裏一体」ということになります。
アドラー心理学では「劣等感や優越感にとらわれる次元からの脱却」を提唱しているんです。
よく考えれば、たしかに劣等感と優越感のバランスをとろうとするのって、時間の無駄なような気がしますよね。
そんなことにパワーを使っている暇があれば、「自分が熱狂できるなにか」を見つけて圧倒的に取り組んでいたほうが、はるかに有意義だと思いました。
人生の課題に取り組む2つの態度
人生の課題(ライフ・タスク)に取り組む態度は、2つに大別することができます。
「有益な側面」に向かう態度と、「無益な側面」に向かう態度です。
有益な側面に向かう態度
- 適切な行動
- 高い共同体感覚
- 勇気
- 挑戦する力
などであり、「積極的対処」「能動的」「主体的な態度」を指します。
無益な側面に向かう態度
- 不適切な行動
- 低い共同体感覚
- 勇気の減少
- 劣等感や優越感へのとらわれ
などであり、「消極的対処」「受動的態度」を指します。
残念ながら、わたしを含む日本の人々に対するイメージは圧倒的に「消極的で受動的な態度をとりがちな人々」です。
そのため、筆者を含めて「日本人こそ、アドラー心理学を学ぶべきかもしれないな~」と感じています。
個人的には、海外の人たちに対しては「とても積極的かつ主体的」なイメージを持っているので、「私も見習わなければ…」と思いました。
なぜなら、2つの態度を比較すると、私にとっては圧倒的に「有益な側面に向かう態度」をとれる人のほうが魅力的だからです。
他者の期待を満たすために、生きてはいけない
人はいろいろな責任を背負って生きていますが、「責任を担うべきかどうかを、いつも選択しているのは自分自身である」ということを忘れてはいけません。
とくに日本でありがちだと感じるのが、「責任感が強い人が、どんどん仕事を押し付けられてしまうパターン」です。
おそらく、日本でメンタルが病んでしまっている多くの人は、このパターンに当てはまるのではないでしょうか。
責任感を持つことは悪いことではありませんが、最終的に潰れてしまうのは自分自身です。
「逃れられない責任」や「しなければならないこと」と考えてしまいがちですが、ほんとうに「自分がやらなければいけないこと」なのか、時には立ち止まって考えてみるといいかもしれません。
他者の期待を満たす人生ではなく、自分や自分のまわりの人たち(家族など)のために生きたいものですね。
※ボランティアなどで、社会貢献するのは素晴らしいことだと考えています
不完全である勇気
「不完全である勇気」は、アドラー心理学において重要な概念です。
たとえば、わたしが「ブログ記事を書く」ことに対して「不完全である勇気」を持たなければ、「細部が気になり、文章や画像など、あらゆる部分の修正に何時間もかけるようになる」でしょう。
最悪の場合、「1ヶ月たっても1つの記事すら投稿できない」という状況になってしまう可能性も、十分にあり得ると思います。
わたしは精神科医 樺沢紫苑先生の教えに従い、「100%のクオリティを目指さない」からこそ、毎日のようにブログ記事を投稿できているわけです。
あなたが、なにかを「継続することができない!」と悩んでいるのであれば、もっとも重要なことは「不完全である勇気」を持つことかもしれません。
「この世に完全な人間など存在しない」ということを忘れないようにしましょう。
あとがき
「まんがで身につく アドラー 明日を変える心理学」では、上記の内容のほかにも、たくさんのアドラーの教えを知ることができます。
「幸せとは、富や名声、権力といったものではなく、豊かな人間関係を築くことで、初めて生まれるものである」という「共同体感覚」の考え方もそのうちの一つです。
「個人の自立を求める一方で、人とのかかわりも求めるというバランスの良さ」がアドラー心理学にはあります。
ともあれ、マンガだとサッと読み切ることができ、視覚的にも内容が入ってきやすいですね。
※先月に読んだ「マンガでよくわかる自分を操る超集中力」が、「自己啓発本のマンガ版っていいかも!」と思ったきっかけになりました
さいごまで読んでいただき、ありがとうございます。
▼この記事でご紹介した本
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