こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。
先日、大阪府の吉村知事が「ポピドンヨードによるうがいで新型コロナの陽性者が減っていく、効くのではないかという研究がでた」というニュアンスの発表をしました。
ポピドンヨードによるうがいで新型コロナの陽性者が減るという根拠などを調査した結果としては『PCR検査などでは陽性になりにくくなるものの、感染予防として大きな効果が期待できるのかについては疑問がのこる』といったところです。
この記事を読むことで、以下のことがわかります。
- ポピドンヨードによるうがいが新型コロナにどれほど効果があるか
- ポピドンヨードが含まれる『うがい薬』を使ってはいけない人もいる
ポピドンヨードによるうがいは新型コロナに効果があるのか
ポピドンヨードによるうがいが新型コロナにどれほど効果があるか
ポピドンヨードによるうがいが新型コロナにどれほど効果があるかについて調査した結果、有識者の意見をまとめると以下のようになります。
- ポピドンヨードは『風邪の予防』には効果がない(水のみのほうが効果あり)
- 『唾液の検体でPCR検査が陰性化すること』と『新型コロナによる悪化を防ぐか』は別問題(あくまで検査時の陽性率がさがっただけ)
- 検査結果が良くなったとしても結果的にはデメリットの方が大きくなってしまう可能性もある
- 一時的に人に感染させるリスクを減らすことはできるかもしれない
- PCR検査を陰性化させるというよりも口腔内の清潔を保つことが優先
- 飛沫のなかに含まれる新型コロナの量を短時間減らして飛沫による拡散を一時的に減らす効果が期待できる
- 口腔内を清潔に保つと誤嚥性肺炎を防ぐことができるため、普段から口腔内を清潔に保つことは重要
- ポピドンヨードは遅効性。外傷であれば湿布後2分以上の自然乾燥で殺菌効果が期待できる
- うがい薬の研究をおこなった医療センターのセンター長は、軽症や無症状の患者を対象に1,000人規模の研究を進め、うがいの効果を検証したいとしている
ポピドンヨードが含まれる『うがい薬』を使ってはいけない人もいる
2020年8月6日の『情報ライブ ミヤネ屋』にリモート出演した医師のおおたわ史絵さんが「ポピドンヨードが含まれるうがい薬を使えない人がいることを是非知ってほしい」と説明されていました。
ポピドンヨードが含まれるうがい薬を使用できない主な対象者は以下のとおりです。
- 妊娠中の方
- 甲状腺に疾患がある方
- ヨードに対するアレルギーをもつ方
- アルコールアレルギーの方
など
手軽に購入できてすぐに使えますが、使うことができない人もいるということを把握しておきましょう。
あとがき
どうやら発言のきっかけとなった医療機関の研究では軽傷者41人というごく少数で行われた研究だったようです。
しかし、調査結果を総合的に考えると、吉村知事の発言は間違ってはいませんね。
また、翌日の会見では可能性があるだけで予防に効果があるわけではないと明言しています。
とにかく、私としては吉村知事の発言は以下のメリットをもたらしたと思うので、発表されてよかったと思っています。
- ポピドンヨードでうがいをしたあと、一時的に飛沫感染を防ぐことができるかもしれない
- 一時的かもしれないけれど少し経済が動いた(うがい薬を販売する明治HDの株価急伸)
ただ、個人的には口の中の必要な菌まで殺してしまう(これが風邪には効果がないとされている理由)ので、うがい薬を多用することはあまりおすすめできないです。
頻繁には使用せずに、いざという時(対面で会話をする必要があるとき、接客するときなど)の前にポピドンヨードでうがいをするのが最も良い使い方といえるのではないでしょうか。
なお、ポピドンヨードの転売は法律違反になるので『うがい薬を買い占めて転売する』という無謀な行為はやめましょう。
1,000人規模でおこなう研究の結果が待たれます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、「ポピドンヨードによるうがいは新型コロナに効果があるのか」でした。
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