『もしも一年後、この世にいないとしたら。』を読んだ感想

こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。

今回は、国立がん研究センター中央病院 精神腫瘍科長 清水研氏著『もしも一年後、この世にいないとしたら。』を読んだ感想について「私に『新しい気づき』をもたらした3つに絞って」書いていきます。


この記事を読むことで、以下のことがわかります。

  • 人生で大切なことは何か考えると、行動が変わる
  • 「こうあるべき」で生きると「何のために生きるか」がわからない
  • 人は何歳になっても変わることができる

『もしも一年後、この世にいないとしたら。』を読んだ感想

人生で大切なことは何か考えると、行動が変わる

人生、いつ終わってしまうかわかりません。

明日交通事故に遭う可能性はゼロではないですし、健康診断で余命を告げられてもおかしくはないですよね?

『もしも一年後、この世にいないとしたら。』を読んで最も感じたことは、私は『死について全く考えていなかった』ということです。

「いつかはやりたい」と思っていることがあるのであれば、人生には期限があることを意識して『どのような形でやれば実現できるのか』『いつ始めたらよいのか』など、まずはしっかりと準備することが大切です。

わたしが尊敬する精神科医の樺沢紫苑先生も「タイムマシンで戻ったとしても、これ以上はできないというほどやり切ると後悔しない」というようなニュアンスのことをYouTubeで発信されていた記憶があります。

『いつ死ぬことになっても後悔しない生き方』をしていきたいものです。

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「こうあるべき」で生きると「何のために生きるか」がわからない

著者の清水氏自身が「こうあるべき」という考えに縛られて大人になったため「自分の人生を生きていない」という問題に初めて向き合うことになったといいます。

『自分の気持ちに素直に、確固とした人生を歩んでいる』という実感がないとき、人間は虚しくなります。

その理由は『want』と『must』という考え方を理解するとわかってくるはずです。

『want』と『must』というのは、それぞれ以下のようなことを指します。

  • wantは『悲しい』『頼りたい』というような気持ちのまま自分がこうしたいという動機づけ
  • mustは『弱音を吐いてはダメだ』『もっと努力しなければダメだ』『こんな場面ではきちんとしなければダメだ』というもう一人の自分によっての動機づけ

mustは、両親からのしつけや社会生活を営むなかで他者と関わるなかで生まれてくる自分です。

mustの考え方ばかりしていると、心のままに悲しんだり落ち込んだりすることが許されないため、『頑張ることができなくなる中年期』や『がんになる』などの大きな障壁にぶつかると行き詰ってしまいます。

そのため『want』の自分を大切にしたほうがいいと清水氏はいいます。

清水氏でさえ、がんセンターで働くようになり、がんの患者さんから直接「残りの時間をどう生きたらよいのか」と問われたときに初めて「自分の人生を生きていない」という問題に気がついたそうです。

ということは、私はこの本を読まなければいつまでも気がつくことはなかったのではないかとゾッとすると同時に、清水氏に感謝しなければならないと思いました。

ありがとうございます。

自分の軸をきちんと持ち、その場に合わせて建前を使い分けられるようになれれば一番いいですね。

人は何歳になっても変わることができる

一般的には「大人になったらそうそう人間性は変わらない」と言われることが多いですよね。

わたしもそう思っていました。

さらに、そのことを裏付けるように私が尊敬するインフルエンサーの方々も「簡単には他人を変えることはできない」と耳にタコができるほど述べています。

しかし『もしも一年後、この世にいないとしたら。』のなかで清水氏は「私は自分の経験から、人は何歳になっても変わることができると断言できます」と書かれていました。

この一文を読んで私はハッとしました。

なぜなら、死について私よりもはるかに熟考されている清水氏の経験に基づく一文ということもあり「簡単には他人を変えることはできない」けれど「自分自身を変えることは間違いなくできるんだな」ということを確信したからです。

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あとがき

『死』というのは、以前ほど宗教を信仰する人が少なくなった現代において、ネガティブなイメージを持つ方が多いと思います。

そんななか、科学的には『死』について解明できない部分(死後の世界はあるのかなど)が多く、その結果人びとは『死』について考えることをやめてしまいます。

※人間は難しすぎることは考えなくなるという特徴があります

しかし、だからこそ自分が『死』に直面したときに『ようやく1日1日の大切さ』に気づき、自分の心に素直になって生きることができるようになるんですね。

ただ、正直な感想として私は『もったいない』と思いました。

そして私が想像するに、勝手なイメージかもしれませんが外国の方々よりも日本人は、はるかに『自分を押し殺してまわりに合わせて生きている』ように感じています。

せっかくこんなに自由な国に生まれたのに、もったいないです。

いちど世間体などを捨てて、もっと自分の心に素直に生きていきましょう。(犯罪だけはダメですw)

『もしも一年後、この世にいないとしたら。』に出てくる言葉を引用すると『人生は一度きりの旅』です。

もっと思い切りよく、全力で人生を楽しみましょう!

さいごまで読んでいただき、ありがとうございます。

以上、「『もしも一年後、この世にいないとしたら。』を読んだ感想」でした。


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ニックネーム:yatsuo(やつお) 雑記ブロガー。趣味はドライブと読書、インターネットです。 空いた時間は「おいしいたべもの」「良い雑貨品」「おしゃれなファッション」を求めて日々、リサーチしてます。最新家電にも目がありません。