こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。
先日、Amazonから本が届きました。
心配性なわたしは新型コロナウイルスの付着が気になり、なかなか本を手にとり読み始めることができません。
できるだけはやく読みたいと思っているので、悲しいです。
実際のところ、届いた本を読み始めても大丈夫なのか『ウイルスが付着していた場合の状態』が気になるため、『新型コロナウイルスが物質に残存している期間』について調査しました。
海外で行われた2つの研究データを参考に記載していますが、研究チームごとに結果が異なる部分も見受けられます。
なぜ研究チームごとに結果が異なるところがあるのか?
これについては、実験をした部屋の『温度』や『湿度』など『環境の違い』も原因のひとつです。
また、調査した結果、残念ながら私が知りたい『本の表紙(水をはじくような素材)』については不明でしたが、表紙はしばらく本から外すことで対応することにしました。
この記事を読むことで、以下のことがわかります。
- 各物質の表面に新型コロナウイルスが残存する期間
- 室温ごとに新型コロナウイルスが残存する期間
(アルコール除菌などをせず、放置した場合)
新型コロナウイルスが物質に残存する期間はどのくらいなのか
各物質の表面に新型コロナウイルスが残存する期間
さっそく、各物質の表面に新型コロナウイルスが残存する期間を見てみましょう。
なお、以下のデータは『香港大学の研究チーム』および『米国立衛生研究所が出資した研究』の研究結果をもとに記載しています。
各物質に新型コロナウイルスが検出されなくなるタイミング
まず『香港大学の研究チーム』の研究にもとづくデータです。
【香港大学の研究チーム】室温22℃湿度約65%の場合
物質名 | 検出されなくなるタイミング |
---|---|
印刷物(紙類) | 3時間後 |
ティッシュ | 3時間後 |
加工木材 | 2日後 |
布地 | 2日後 |
ガラス | 4日後 |
紙幣 | 4日後 |
プラスチック | 7日後 |
ステンレス | 7日後 |
医療用マスクの内側 | 7日後 |
つぎに、『米国立衛生研究所が出資した研究』にもとづくデータです。
【米国立衛生研究所が出資した研究】室温は不明
物質名 | 検出されなくなるタイミング |
---|---|
エアロゾル(空気中) | 3時間後 |
銅の表面 | 4時間後 |
ボール紙 | 24時間後 |
プラスチック | 3日後 |
ステンレス | 3日後 |
『プラスチック』と『ステンレス』は、同じ素材にも関わらず『検出されなくなるタイミング』が異なっています。
なぜ同じ素材にも関わらず結果が違うのか?
それは『感染力の持続期間』というのは、『気温』や『湿度』、『換気状態』、『ウイルスの数』などの『環境』に左右されるという側面もあるからです。
とくに『気温』と『湿度』については、2020年3月14日の時点で『室温22℃』で『湿度50%』にすると、ウイルスの活動が収まることが判明しています。
しかし、実際に人間に感染する場合の『ウイルスの数』などを知るためには、まだ研究が必要だということです。
ちなみに、新型コロナウイルスに近しい『ヒトコロナウイルス』については、『金属』『ガラス』『プラスチック』などに付着した場合は、最長9日間にもおよび検出されたそうです。
室温ごとに新型コロナウイルスが検出されなくなるタイミング
香港大学の研究チームは『室温ごとのウイルスの安定度』についても調査しています。
その調査結果をもとに、『室温ごとにウイルスが検出されなくなるタイミング』としてまとめたものが以下の表になります。
室温ごとに新型コロナウイルスが検出されなくなるタイミング
室温 | 検出されなくなるタイミング |
---|---|
4度 | 14日以降も検出された |
22度 | 14日後検出されず |
37度 | 2日後検出されず |
70度 | 5分後検出されず |
この調査をみると、室温によってかなり変わるようですね。
これが室外でも同じであれば、真夏日が続いた場合は、比較的はやく収束する可能性もあるかもしれないと思ってしまいがちですが、一部専門家の見解としては『決して楽観視することはできない』ということです。
あとがき
「マスクの外側に触れないようにすることが大切」と耳にしたことがあります。
この理由は、上記のデータを見ると一目瞭然ですね。
マスクをしていると、やたらと鼻がかゆくなったりするときがありますが、かくのは我慢したほうがよさそうです。
研究結果を見るかぎり、わたしが読むのを我慢していた『本』は、印刷物なので3時間放置するだけでも大丈夫だったようです。
既に届いてから3日程度経つので、表紙はアルコール消毒しましたが、『表紙をはずす』ことでより安心して読むことができそうです。
すこし心配がすぎるかもしれませんが、流行期のいま(2020/4/19執筆)はこれくらい警戒しておいたほうが良い感じがします。
2020年9月2日追記
わたしが気になっていた『肌』に付着した場合、どの程度残存するのかが判明したので、ご紹介させていただきます。
京都府立医科大学大学院消化器内科学准教授の内藤裕二氏によると『肌』に付着した新型コロナウイルスの残存時間は、4時間をはるかに超えるそうです。
つまり、新型コロナウイルスは家の中に持ち込みやすいウイルスということになります。
家庭内感染を防ぐために帰宅時の手洗いを丁寧におこなったり、トイレを使用する際はドアノブなどの消毒をしたほうがいいですね。
さいごまで読んでいただき、ありがとうございます。
以上、「新型コロナウイルスが物質に残存する期間はどのくらいなのか」でした。
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