こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。
7月~8月になると、必ずといっていいほど悲しいニュースを目にします。
それは『川遊びによる水難事故』です。
ではなぜ、川遊びが危険となるのでしょうか。
調査してみると、いくつかの理由がありました。
この記事を読むことで、以下のことがわかります。
- 川遊びが危険となる理由5つ
- 川遊びによる事故を減らすには
川遊びが危険となる理由とは【ライフジャケットは必須です】
川遊びが危険となる理由5つ
川は海より浮かない
真水のほうが海水よりも浮きにくいので、海では問題なく泳げる人であっても川で泳げるとはかぎらないんです。
※肺に空気をためている状態では、川と海で2倍もの浮力差があるようです
川遊びをする際は『大人』『子供』に関係なく、必ずライフジャケットを着用しましょう。
ライフジャケットを着用していても沈む場所がある
川の方が海よりも浮きにくいだけではなく、川にはホワイトウォーターと呼ばれライフジャケットの浮力があっても沈む『空気含有量40~60%の場所』が存在しています。
泳ぎが上手い人であっても、例外なく沈みます。
そのため、一般人はライフジャケットを着用していてもホワイトウォーターに近づくべきではありません。
川には流れがある
川には流れがあります。
プールで深いところを泳げても、動水圧がある川ではプールと同じように泳ぐことはできません。
仮に秒速1メートルの場所であれば、1秒で1メートルも流されます。
救助されるべき人が「あっ」という間に流されてしまうということです。
これが救助に向かっても間に合わず、さらに救助しようとしている人まで流されてしまうという事故が多い原因となります。
このことからも、川遊びには『ライフジャケットが必須』なことがわかりますね。
川では流されることを前提に行動するようにしましょう。
川の流れだけを見て判断することはできない
川の流れを見て「これなら大丈夫だ」と判断してはいけません。
なぜなら、動水圧という力が働くためです。
動水圧というのは『カラダが流れに対して垂直に受ける力』であり、速度に対して2乗の力がかかります。
川に慣れていない人は動水圧の存在を知らないため、予測を誤ることが多いんです。
思っているよりも強い力を受けて流されてしまうので注意しましょう。
思い通りにカラダを動かすことができない
深さがある場所はもちろんですが、浅瀬であっても動水圧がかかり、身動きがとれなくなることもあります。
たとえば岩などの障害物にひっかかった場合です。
自分の思い通りにカラダを動かせなくなることがあることを想定し、ライフジャケットを必ず着用しておきましょう。
川遊びによる事故を減らすには
ライフジャケットを着用する
『大人』『子供』に関係なく、ライフジャケットを着用しましょう。
ライフジャケットは浮くだけではなく、着用することで体温の低下を防ぐというメリットもあります。
寒いと感じたら日なたで休憩する
低体温症を防ぐために、寒いと感じたら日なたの岩にしがみつくなどして休憩することも重要になります。
ちなみに低体温症になってしまうと、比較的浅い場所であっても急に水中に倒れ込むように流されてしまうこともあるようです。
なお、低体温症を防ぐために最も効果があるのはウェットスーツの着用となります。
人工物付近では遊ばない
見落としがちなのが人工物付近の危険性です。
堤防やオブジェなどの人工物付近は、川の流れが複雑になっている場所があります。
洗濯機の中にいるような循環流から抜け出せなくなるなど、とても危険なので人工物付近には近寄らないようにしましょう。
静かに溺れることも多いことを知っておく
ドラマや映画では「バシャバシャ」ともがいて溺れるシーンが多いため、勘違いしている人も多いと思いますが、実は静かに溺れることも非常に多いんです。
とくに子供は以下の理由から静かに溺れることがあります。
- 溺れていることを自覚できない
- 呼吸をすることだけで精一杯になる
- 声を出す余裕がない
これらは川だけでなくお風呂でも同じことがいえます。
入浴中も気をつけましょう。
溺れている人よりも救助者のほうが『死亡率が高い』ことを知っておく
実は溺れている人よりも救助に向かった人のほうが『死亡率が高い』んです。
『水難事故防止に関するデータ(調査・分析)』によると1次災害が36.2%に対して2次災害が73%の死亡率となっています。
ようするに「子供が溺れているから助ける」という行為は『ライフジャケットを着用していない場合は無謀すぎる』んです。
ライフジャケットを着用していれば必ず助かるというわけではありません。
しかし、子供と川遊びに行くのであれば『親がライフジャケットを着用していない』イコール『子供が溺れても助けることはほぼ不可能』くらいの認識を持つべきでしょう。
救助するときは冷静に考える
状況にもよりますが、基本的には実際に溺れている人がいたとしても焦って飛び込んではいけません。
まずは自分の命を守りつつ、水上からのアプローチを試みましょう。
正しい流され方を知っておく
正しい流され方(姿勢)は以下のとおりです。
- 下流側に足を向ける
- 仰向けの姿勢をとる
- つま先を上げる
※岩にぶつかる可能性を考えると、脚は伸ばしきらないほうがいいと思います
岩にぶつかるときは、岩を蹴って進路をつくりましょう。
あとがき
今回は、『川遊びが危険な理由』について調査しました。
調査してみて、痛切に感じたことは『川遊びにはライフジャケットの着用が絶対に必要』ということです。
ちなみに、統計によると水難事故は夕方以降(薄暗くなってから)の発生件数が多いようです。
なお、7月~8月中は特に水難事故が多い月となっています。
川遊びに向かう方は、事前にこちらの資料を読んでおくといいかもしれません↓
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
以上、「川遊びが危険となる理由とは【ライフジャケットは必須です】」でした。
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