こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。
突然ですが、南海トラフ地震が40年以内に発生する確率が、およそ90%と予測されています。
先日には、ロシア(モスクワの証券取引所)が日本円ロシアルーブルと日本円米ドルの通貨ペアを8月8日から取引を停止しましたが、これはウクライナに関しての制裁なのか、日本円不信なのかは不明です。
おどろかせたいわけではありません。
しかし、正常性バイアスにかかっていると、実際に起こる(あるいは起こりそうな)危機的なことに関してまともに考えられなくなるので注意が必要なんです。
そこで今回は、正常性バイアスについて書いていきます。
※この記事は、およそ1分で読めます
正常性バイアスにかかっていませんか?【油断は禁物です】
正常性バイアスとは
正常性バイアスは、(とくに現代の)ストレス社会に生きる人々にとって必要な機能です。
日常で起こる予期せぬ出来事に対し、心理的ストレスに過度に反応せず、『正常な範囲におさまっている』と認識することで、心を安定させるための機能だからです。
過度なストレスから生命を守る大切な機能ですが、つねに「自分は大丈夫」と思い込んでしまっていると、有事の際に取り返しがつかない状況になりかねません。
正常性バイアスにかかっていることを意識して行動しよう
冷静に考えると、40年以内に日本で大地震が起こると予測されているのであれば、事前に他国へ移住したり、地震の被害が比較的すくないと考えられる地域に引っ越すはずです。
それができない状況なら、最低でも災害時のために数週間の備えをするでしょう。
しかし、実際には周囲を見渡してみても、その “備え” すら万全ではないと感じざるを得ません…
また、ロシアが日本円に絡む通貨ペアの取引を停止したことに対しては、ウクライナに関しての制裁なのかもしれませんが、実際のところ日本円不信が広まりつつあります。
これについても、正常性バイアスを取り払って冷静に考えると、ふつうは「それなら、日米以外の通貨にも投資しておこう」となるはずです。
ふだんは大切な正常性バイアスですが、ときには異常なほどの油断につながってしまう可能性も潜んでいます。
そのため、「自分に過度な正常性バイアスがかかっていないだろうか?」と、つねに疑って行動したいものです。
あとがき
残念なことに、日本においては “正常性バイアスが過度にかかっている人が多い” 状況にあるような気がしています。
とくに、このところ筆者の目にもよく映るのが、マスクをせずにショッピングモールやスーパーで買いものをしている人です。
2022/7/31現在、ケンタウロスと呼ばれる非常に感染力の高い新型コロナウイルスが猛威をふるっている(ことをおそらく知っている)にもかかわらず、「自分は大丈夫だろう」という残念な思い込みをしていると考えられます。
これは、ほぼ間違いなく正常性バイアスによるものではないでしょうか。
「周囲の人がみんなマスクを着用していない」という環境では、同調性バイアス(周囲の人と同じ行動をとることが安全と考える心のはたらき)が強そうですが、その発端となる人物は、けっきょく正常性バイアスによりマスクをしないのではないかと…
ふつうに考えると、ケンタウロスほど感染力の高いウイルスなら、人がいるところでマスクせずに呼吸すれば危険だということくらい、(正常性バイアスがかかっていなければ)わかるはずです。
ともあれ、有事の際に手遅れにならないよう、しっかりと現実を直視して、対策しておきましょう。
なお、正常性バイアス・同調性バイアスについては日本赤十字社のサイトも参考になります。↓
▶知ってほしい!避難の妨げになる「正常性バイアス・同調性バイアス」|赤十字NEWSオンライン版|広報ツール・出版物|赤十字について|日本赤十字社
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました。
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