こんにちは、やつお(@yatsu_o)です。
今回は、AEDを使うべき時について調査しました。
調査結果としては、突然人が倒れたときに『呼びかけても反応がなく、普段どおりの呼吸が「ない」か「わからない」ときはすぐに心臓マッサージを行い、AED使う』です。
ようするに、『迷ったらAEDを使う』ことが重要となります。
この記事を読むことで、以下のことがわかります。
- AEDを使うべき時を明確にした『ASUKAモデル』
- 目の前で突然人が倒れたときの対処法
- 毎年6万人以上もの人が『心臓が原因の突然死』で亡くなっている
AEDを使うべき時とは【突然人が倒れたときの対処法】
AEDを使うべき時を明確にした『ASUKAモデル』
さいたま市に住む桐田さん夫妻は、小学6年生の娘明日香さんを亡くしました。
明日香さんは小学校の駅伝の練習中、1,000メートルを走り終えた直後に突然倒れました。
倒れてから11分後に救急隊が到着したときには、すでに心臓・呼吸が止まっていたそうです。
救急隊が到着するまでのあいだ、教師たちはどのような対応をしたのでしょうか。
『けいれんを起こして苦しそうな呼吸をしている』『声をかけても反応がない』という状況だったため、教師たちは明日香さんを保健室に運びました。
保健室にはAEDが設置されていましたが、だれも使おうとしませんでした。
なぜなら、心臓が止まって呼吸の機能が失われるときにおこる『死戦期呼吸』と呼ばれる重大なサインを認識できなかったからです。
というのも『死戦期呼吸』というのは、体に酸素を取り込むものではないのですが、あたかも『呼吸をしているように見えてしまう』そうなんです。
教師たちは『死戦期呼吸』をする明日香さんを見て「呼吸がある」と思い込んでしまい、その結果AEDを使用することができませんでした。
事故のあと桐田さんが「AEDを迷わず、積極的に使ってほしい」と訴えたのをきっかけに、さいたま市教育委員会は『学校で事故が起きたときの対応策』をまとめたテキストをつくりました。
これが『ASUKAモデル』です。
『ASUKAモデル』では、目の前で人が倒れたときの判断を、チャートで以下のように明記しています。
- 反応がなく、普段どおりの呼吸が「ない」か「わからない」場合はすぐに心臓マッサージを行い、AEDを使う
目の前で突然人が倒れたときの対処法
明日香さんの事故を受けて、日本不整脈学会が一般市民に向けて緊急の提言を出しています。
この提言のなかから、3つの要点を以下にまとめました。
目の前で人が倒れた場合、「心臓が止まったかもしれない」という最悪の可能性を考えて行動する
目の前で人が倒れた場合は、最悪の可能性を考えて、秒単位で行動しなければなりません。
すぐに以下のような行動をしましょう。
- 救急車を呼ぶ
- 心臓マッサージを始める
- 秒単位で行動する
なお、『少し様子をみる』『倒れて生じたけがの手当をする』『担架で運ぶ』などの余裕はないということを念頭におくことも重要です。
判断に困ったらAEDの電源を入れて指示に従う
AEDは電気ショックを与える治療器具であることと同時に、電気ショックが必要かどうかを教えてくれる『診断器具』でもあります。
AEDを使用するために覚えておく手順はこれだけです。
- AEDの電源を入れる
- AEDの音声指示に従って行動する
なお、音声指示では電気ショックが必要でなければ「必要ありません」と教えてくれます。
テレビで見ましたが、音声で指示されることも『カンタンなことばかり』なので、本当に『AEDに言われたとおりに行動するだけ』という印象を受けました。
たとえ救うことができなくても、一般の人が責任を問われることはない
「AEDを使ったにもかかわらず命を救うことができなかった」ということもあるとは思います。
しかし、AEDを使った人が医療従事者でもないかぎり、一般の人が責任を問われることはありません。
AEDを使用して『救えるかもしれない命を救おうとする姿勢(勇気)』がなにより大切なのではないでしょうか。
毎年6万人以上もの人が『心臓が原因の突然死』で亡くなっている
毎年6万人以上もの人が『心臓が原因の突然死』で亡くなっているといいます。
突然心臓が止まった人を救うポイントは、『どれだけはやくAEDで電気ショックを与えることができるか』です。
駅や交番、公共施設などを中心に、全国に30万台以上普及しているAED。
しかし、総務省消防庁によるデータによると『人の目の前で倒れ、AEDが使われるべきタイミング』であっても『わずか3%しか使われていない』んです。
だれしも『救えるかもしれない命であれば救いたい』と思うはずですが、行動しなければ命を救うことはできません。
目の前で人が倒れたときは積極的にAEDを使いましょう。
あとがき
実際にAEDを使う機会があれば、冷静かつ迅速に『AEDの音声指示どおり』行動することが重要だと思いました。
なにより、明日香さんの事故があってからは、テキストもつくられていることもあり、これからは「AEDがあるのに使わなかった」という状況があれば問題だと私は思います。
正直なところ、私も会社でAEDを扱う訓練に参加したことはありますが、それでも漠然と「実際にAEDを使うことになったら難しそうだな」というイメージがありました。
しかし、テレビで『ASUKAモデル』について知り、あらためてAEDの使い方を見ると、「こんなに簡単に使うことができるのか!」と感じました。
わたしが簡単だと感じるということは、多くの人にとってAEDを使うことはカンタンなはずです。
実際に人が目の前で倒れたとき、このことを思い出して冷静かつ迅速に、まずはAEDの電源を入れましょう。
『迷ったらAEDを使う』ことが大切です。
また、少し話は変わりますが、素人が脈をはかる場合『倒れた人には脈がないのに自分の脈と勘違いをする』ことが多いそうです。
医師であっても誤診することがあるようなので、自分の脈と勘違いしてしまう可能性が高いということも覚えておきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
以上、「AEDを使うべき時とは【突然人が倒れたときの対処法】」でした。
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